ハイブリッドワークライフはドラッカーのマネジメント論を参考にしています。ドラッカーのマネジメント論は成果をあげるための原則です。そのポイントの一つが制約条件下での成果最大化です。
マネジメントとは与えられた状況の中でいかにして成果を大きくするかの原則です。したがって、置かれている条件が違えば可能となる成果が違ってきます。例えば、重い病気にかかっている人にとって普通に職を得ることさえ難しいことがあります。
ある人は、30代半ばまで仕事に就くことができず、まずアルバイトから始めて40代後半でやっと経済的に自立できるようになりました。これも制約条件の中で最大の成果をあげた例と言えます。
ハイブリッドワークライフでは人生全体の成果の最大化を目指します。特に人生100年時代にあっては、現在の成果を大きくするだけでは不十分です。10年後、20年後、場合によっては50年後の成果も視野に入れる必要があるのです。
ですから、余暇は「余った暇(ヒマ)な時間」ではないのです。それは将来の成果を最大化するための投資(健康・スキル・知識・人脈・経験)の時間なのです。
最も、変化の大きい時代ですから予定通りにキャリアを積み重ねることは難しくなっています。また、大きなチャンスは想定外の所から生じます。しかし、そうしたチャンスは努力を積み重ねた人にしか巡ってきません。仕事とプライベートの境界線が無くなるということにはそのような意味も含まれているのです。