浅沼宏和ブログ

2021.02.09更新

知識労働者、テクノロジストにとって大事なのは仕事の目的を定義することです。すると、問題や課題といった概念が重要になります。

簡単に言うと、問題とは「正常とのギャップ」のことです。「正しくない」と判断したものが問題になります。「正しくない」ことがわかるためには何が正しいかが決まっていなければなりません。正しいことがわからなければ正しくないものがわからないからです。

これに対し、課題とは「理想とのギャップ」です。「ありたい姿」を思い描き、現状からどう進んでいくかを考えるのです。「ありたい姿」をビジョンということもあります。イノベーションや中長期の経営戦略では課題が何かを明らかにすることが大切になります。

問題解決の基本は狭い意味での問題、つまり「正常とのギャップ」を解決することです。日々の仕事の中で「正しくない」ものを見つけ、解決していくことで問題解決能力が高まっていくのです。日々の仕事の問題解決ができなければ、理想に向かって行動していくことなどできません。

しかし、問題と課題の境界線はあいまいです。本来、「正しいこと」が決まっているはずなのに、それがまだ決まっていなければ、それはある意味では課題なのかもしれません。また、世の中には明確に定義しにくい問題はたくさんあります。そうした複雑な問題は課題に近い難しさがあるのです。

ハイブリッドワークライフでは問題解決能力、課題解決能力が求められるようになります。こうした能力をどのように身につけ、発揮していくかをこれから説明していきたいと思います。

投稿者: 株式会社TMAコンサルティング

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