浅沼宏和ブログ

2020.12.09更新

現代哲学者のドゥルーズは現代は規律社会から管理社会へと移行したと述べています。規律社会とは工場、学校、軍隊等に代表される、人を空間的に集中させ、時間割や身体動作を統一することで管理しようとする社会のことです。ですから、「9時から5時まで」という働き方はまさしく規律社会に特有のものなのです。

これに対し、管理社会では労働者が空間的に集中する必要が無くなります。人は成果によって管理されるようになります。成果は企業の外部にあります。そして成果は量ではなく質によって評価されるものとなります。素晴らしい企画1本はつまらない企画100本に勝るからです。

質の高い仕事で評価されるためには労働者は、自分自身の能力を磨き上げなければなりません。管理社会では労働者は生涯にわたって学習しなければならないのです。仕事の質は顧客の基準によって評価されます。顧客によって基準は様々です。しかも、状況が変われば基準が動いていきます。このような不確実な状況で労働者が成果をあげるには学び続けなければならないのです。

こうした状況を「24時間働かせ続けられる」ものとする見方もあるでしょう。しかし、私たちは現状を制約条件と見て、その中で最大の満足を得られるように行動することが理にかなっていると考えます。これがハイブリッドワークライフの考え方です。仕事の場面だけではなくプライベートでも学び続ける、そのこと自体が生活に張りを持たせ生き生きとしたリズムをもたらす、こうしたビジネスパーソンとなることを理想としています。

投稿者: 株式会社TMAコンサルティング

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