浅沼宏和ブログ

2017.02.06更新

デザイン思考を実践するための自分自身の原則

1. 「何を」ではなく「なぜ」を問う:「なぜ」を問うことは問題の枠組みを見直し、制約条件を定め直し、より革新的な答えを切り開く機会となる。与えられた制約を受け入れるのではなく、目の前の問題が解決に値するかどうかさえ疑うべきだ。間違った質問に正しい答えを見出すほどムダなことはない。

2. 目を見開く:人は重要な物ごとに気づくことなく生活の大半を送っている。だから「普通のこと」を観察することには意味がある。偉大なデザイン思考家は「普通」を観察することを習慣にしている。

3. 視覚化する:観察やアイディアは視覚的に記録する。視覚化することで言葉や数字だけを頼りにする場合とは異なる視点で問題を見ることができる。

4. 他者のアイディアをもとにする:アイディアが特定の人だけのものとなると次第に古く、もろくなっていく。逆にアイディアが組織内を駆け巡り、変更、結合、進化を遂げることで良くなることが多い。「いかなる個人よりも全員の方が賢い」と考えるべきだ。

5. 選択肢を決める:最初に浮かんだアイディアで満足しないようにする。多様な選択肢がないということは発散的思考が十分ではないということ。そのアイディアは漸進的な物であり模倣されやすいだろう。新しい選択肢を探すには時間がかかるがそれだけの価値がある。デッドラインという制約をうまく使いこなして良いアイディアを見つけよう。

6. ポートフォリオのバランスを取る:デザインのプロジェクトの進行とともに記録をすることが大切。記録が残っていれば自身の貢献が明らかになる。

7. デザイン思考の原理はだれでも実践でき、あらゆる活動分野に拡張できる。人生もデザインすることができる。人生のあらゆる結果をあらかじめ予測することはできないが優秀なデザイン・チームのように目的意識を持つことは可能。人生をプロトタイプと考えれば実験によって視点や方向性を変えることができる。

投稿者: 株式会社TMAコンサルティング

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