今月はドラッカーの名言から、経営に関するものをご紹介します。
1. まず、経営者が行うべきことは、自らの組織があげるべき成果を明確にすることである。
これは‥‥最も難しく、最も重要な仕事である。
2. あらゆる組織が自らについての定義をもたなければならない。
明快で一貫性があり、焦点の定まった定義が組織にとって強力なよりどころとなる。
3. 明日の組織のモデルはオーケストラである。楽団員のすべてが専門家である。
オーケストラはすべての楽団員が同じ楽譜を持って演奏をする。
4. 事業の定義は組織が目標を達成した時に陳腐化する。
目標を達成した時はお祝いをするべき時ではなく、事業の定義を見直すべき時である。
5. 重要なことは明日何をするかではない。不確実な明日のために、今日何をするかである。
6. 企業の目的は企業の外にある。企業は社会の機関であり、目的は社会にある。
したがって、事業の目的として有効な定義は一つしかない。“顧客の創造”である。
7. 顧客は自らが求めるもの、必要とするもの、期待するものにしか関心を寄せない。
顧客の関心は常に「この製品、この会社は自分に何をしてくれるか?」である。
8. 最も重要な情報は顧客ではなく、非顧客(今、顧客ではない者)についてのものである。
変化が起きるのは常に非顧客の世界においてである。
9. 市場において目指すべき地位は“最大”ではなく、“最適”である。
10. 戦略計画とは何か。 それはリスクを伴う企業家的な意思決定を行い、その実行に必要な活動を体系的に組織し、それらの活動の成果を期待したものと比較測定するという連続したプロセスである。
11. あらゆる企業が自らの強みを知り、そのうえで戦略を立てる必要がある。
‥‥強みは常に具体的であって特殊である。
12. 他社はうまくできなかったが、わが社はさしたる苦労なしにできたものは何かを問わねばならない。同時に、他社は苦労なくできたが、わが社はうまくできなかったことを問わねばならない。
13. マーケティングの理想は販売を不要にすることである。マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品・サービスを顧客に合わせ、おのずと売れるようにすることである。